不妊治療について
現代の医療では、根拠に基づく医療(EBM:Evidence Based Medicine)と呼ばれる考え方が主流となっています。ここでいう根拠とは多数の患者さんのデータから得られた統計的な傾向を意味します。しかしながら、ご夫婦の不妊症の原因や、治療に対する希望、置かれている社会的な状況などは千差万別です。当院は方針としてEBMを基本にしながらも、個々のご夫婦の希望や置かれた状況を外来やカウンセリングを通じてできるだけ適切に把握し、ご夫婦それぞれにあわせた方法で治療結果を出すことを目指しています。
また、不妊治療は決して妊娠することのみがゴールではありません。妊娠できた後も母子ともに健康な出産を迎えられるように、妊娠前からの配慮が必要です。そして残念ながら治療がうまくいかないときもあります。私達は例えそういう状況になったとしても当院に受診してよかったと思われるような診療を心がけています。
不妊治療の流れ
初診
健康保険証、問診票(院内で記入もできます)、基礎体温表(お持ちの場合)、紹介状(お持ちの場合)、1年以内の採血結果(お持ちの場合)、を持参ください。
不妊症検査
不妊原因を見つけるために一通りの検査をします。これまでに検査を受けておられない場合、月経周期に合わせて計4~5回の受診が必要となります。
不妊治療ハンドブック
当院ではオリジナルの治療ハンドブックを全ての患者様にお渡ししています。デザインにもこだわって作成いたしました。基礎体温測定やメモを取るなど、ご自身の治療経過を振り返る一助としてぜひご活用下さい。